通常は在宅で企業のマニュアルの清書とかイラスト制作やらなんやらを行う仕事をしています。
ですから職場に行くことは滅多にないのですが、それでも数ヶ月に一度は必ず出社しての会議や事務手続きや様々な用事が発生します。
女性化をここまで進めて、男性器の切除まで来て、バストも育ち、顔や髪型の女性化も進んできて、本来なら職場にカミングアウトして戸籍も女性にして何不自由なく生活できるのがベストなのは分っているんです。
でも職場にカムするのは本当に勇気がいる。
メーカーの下請けの下請けみたいな職場ですが、それでもクリエイティブな職種と見なされているのか、お給料はまあまあなんです。
だから万が一にも失いたくないのがホンネです。
たまの出社の時には先日も書いたように思いっきり男性的に見えるような工夫をして、なんとかバレないように、つまりリードされないように気を払って来ています。
夏場の薄着の季節にも、エアコンで冷えるからとか言って半袖のシャツなのに薄いニットのベストを着て下着が見えないようにしたり。
髭は脱毛してしまったので生えないですけど、皮膚の色を男っぽく見せて眉を濃く描いて。
そんな防御してズッと来たんです。
それで、今月の月末のミーティングというのが28日にありまして、会社に行きました。
もう寒い季節ですから、普通にスーツ。
残り少ない男物の服装に身を包み、いつものように男性化して。
会議や事務手続きが終わり、直属の上司のところで話をしていた時でした
「あ、◯◯くんさ、後で話があるから待っててくれますか』
って上司に言われたんです。
ドキッとしましたよ。
「あ、とうとう来たかな?」
って。
きっと別室に呼ばれて「最近の君さ、妙に女っぽいんだけどさ、なんかしてるの?」とか聞かれるのかと。
なんて応えようか、ドキドキドキドキ頻脈起こしながら考えちゃいました。
急のその日が来たらどうしようって、用意していた応えがあったのに、それも思い出せないくらいドキドキして。
「え?別に何もしていませんです。なんかおかしいですか?」
って聞き直すパターンは、その後のカムの時に嘘をついていたことになるので避けたい。
濁すパターンで
「最近良くそう言われるんですよねえ。女っぽくなったとか、女になるの?とか。困っちゃいますわ」
と、どっちとも言わないとか。
全部認めて、カムに走るパターンもあり得ますよね。
向うの指摘の方法によってはそう応えるしかないかも知れない。
例えば、普段の服装を女性で生活している所を複数の人に見られて指摘されるとか。
そしたら、もう逃げられないのかなーとか。
女装子として見られるのは、そこまで行ったら避けたいし。
一気にカムアウトに進むのかなあ?とか予想していた。
そしたら違った。
前にも何度か経験したプロジェクトリーダーに次の仕事で付いてもらうからっていう内示の話でした。
ウチの会社は、私みたいな主任クラスの社員が順にプロジェクトリーダーをさせられるんです。
リーダーになると手当も付きますが、プロジェクトメンバーのとの緻密な連絡を続けなくてはならないので結構大変なんで、事前に内示がくるんです。
例えば奥さんの出産が近いとか、近々引っ越すとか、そういうプライベートでの繁忙がある時には断ることも出来るんです。
安心しましたけど、ドキドキしたのは半端じゃなかったです。
いつの日か、そうやって指摘されるまで放置するのか、根回しを繰り返して情報を得て、自分から進んで言うのか。
悩みは尽きません。
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