女装子やMtFを目指す方々が「男の体だから、女になるのはムリ」って思う部分ってたくさんあると思うんです。
男女って本当になにもかもパーツが違って、ひとめで男女区別がつきますし。
そもそも男女ではベースとなる身長が違いますしね。
最初っから、ムリだって諦めている人も多いことでしょう。
ある程度、向き不向きがあることも承知しております。
ここに興味深いデータがあります。
日本人の男女のボディーサイズを計測して比較している公式なデータです。
公表しているのは「くらしとJIS」という日本工業規格の組織ですから、正確に計測が行われたことが想像できます。
ここでデータは閲覧できます
そのデータで、あたしの身長である160センチ付近の比較を抜き出してみました。
日本人男子女子体格平均サイズ
(身長160センチ付近/単位cm)
肩幅=男36.9-女36.3
バスト=男78.3-女84.1
二の腕=男24.1-女26.0
前腕=男23.1-女23.3
ウエスト=男63.6-女67.1
ウエスト高さ=男95.0-女100.2
ヒップ=男82.7-女92.1
ヒップの幅=男26.5-女27.7
主な数値を抜き出したものです。
まず皆が気にする肩幅やウエストは、平均すると男女差が意外に少ないことが分かりますね。
ホルモンで成長が期待できるバストは、元のボディーサイズからどの位大きくなるのかが気になります。
そしてヒップは確かに女性の方が大きいのですがヒップの幅を見ると意外にその差は小さい、つまり肉付きを良くして厚みを増す必要があるんだななど、方策が見えて来ます。
私は「シルエット女装」という考え方で、なーんとなくパッと見で女性に見える方法を研究して来た時期が長かったです。
その頃このデータに出会って、工夫を始めたのを思い出します。
最初に作ったのがヒップパッドでしたっけ(笑)
大きめで厚めのヒップパッドを装着するだけで、スカートが似合うようになって喜んだのを思い出します。
そして研究の過程で、これらの数値に出ない部分の差を写真等で比較もしました。
なにより違うと感じたのが、あばら骨のサイズでした。
端的に言うと厚みとあばら骨の下部のサイズです。
特に気になるのがいわゆるアンダーバストからウエストに当たる部分のサイズ。
これはウエスト高さを見ると解ります。女性の方が5センチほど床からウエストまでの高さが高いのですが、男性のその部分はあばらにあたるのです。
そして私の身長で言う所のウエスト高さでウエストを計測するとあばら下部ですからとても大きなサイズでした。
それに気が付いてから、コルセットによるアバラ補正に力が入ったんでしたw
男性が女性化を目指すとき、こういったデータを参考にすると早道な気がして書き出しました。
そしてアドバイスとしては「筋肉をいかに落として脂肪に代えるか,そしてアンダーバストの小型化」に尽きると思います。
難しいことですけど、女性ホルモンの使用によって長い年月をかけて筋肉は落ち脂肪になります。その速度を上げる工夫をすると、きっと可愛い体に近づけるのかなー?って思っています。