5年以上も前から中途半端なホルモン投与で中性的~少しだけ女方面の状態を保って来ていました。
それが自分には心地よかったし、日常生活上も問題が少ないと考えてのことでした。
夏から思い切って女性化方面に行くことにして、もうすぐ半年です。
5年間の中途半端な状態から、ホルを飲む量をとても増やしました。
長年に渡って女性ホルモンシャワーを浴びて来た体は投薬の増加を喜んだかのようにホルモン受容体であるレセプターにスイッチを入れたようで、自分の想像を超える反応がありました。
おっぱいはあっという間にAAからCまで大きくなって。
同時に全身の脂肪のつき方が一気に女性的になって。
想像ですけど、少女から女性に変化したり、女性から妊婦に変化したりする時の体の反応に似ているのかもしれません。
数少ないカムアウト済みの女性には「特に顔が変わったかも知れないよ」と言われています。
自分自身では毎日見ている部分で、変化の度合いをそれほど意識できなかった部分なのでとても嬉しい意見でした。
バスト、ウエスト、ヒップなどとサイズで計れる部分とは違い、顔の表情などは他人の意見が重要ですもんね。
私の使っている2種類のお薬のうち、ダイアン(実際はジェネリック)には男性ホルモンの分泌を抑える処方がされていて、それを定量以上に飲み始めたことで筋肉の減少も期待しています。
顔の表情には筋肉と脂肪のバランスが大きく効きます。
男性的な顔の筋肉が落ち、女性的な脂肪が付き始めたのかもしれません。
嬉しい限りです。
そもそも、私の行動パターンを見ていると女性の服装をすることを「女装」と呼ぶ考えは昔からあまりありませんでした。
女性が女性服を着ても女装とは言わない。単に「服装」でしょう。
だから自分が女性服を着ても「自然」で「普通」であって「女装」じゃないって。
女性が「自分は女に見えているかどうか」って考えていないのと同じで、私自身も普通に生活することを良しとしています。
問題は「年齢相応」や「見た目相応」の服装やしぐさをすることだって思います。
どう考えても、私が20代の若い女性になるのはムリです(笑)
だからメイクして自分を見直した時に「これはおばちゃん。まちがいなく普通におばちゃん。50位のおばちゃんだからそれなりにしよう」って考えてそうしてきました。
そう言う意味では埋没女子には成れてるみたいですね。
実際には私の実年齢の女性の体に流れている女性ホルモンよりも、もっと多くの量が私の体の中を流れています。
だから顔や皮膚などもむしろ若い女性に近い変化はしているのでしょうけれども、長年に渡って男性ホルモンで刺激されて来た体だけに良くておばちゃんレベルまでなれるのなら最高です。
服装の好みや持ち物、メイクなどもそういう観点で「埋没」してます。
トランスして「パスする」ことを狙う必要も無いのです。
自分が自分らしくしていれば良いのです。
相手からどう見られていても、自分がしたい服装で、自分らしく生きていられれば良いのです。
だから仕事上どうしても難しい場合を除いて、フルタイムに近く女性として生活して、自分自身の違和感を少なくしてストレスを貯めないようにしています。
それでも。
それでも薬を増やしてから「より女らしくなった」と言われれば当然嬉しいです。
女性が「奇麗になった」といわれて嬉しいのと一緒ですよね。
女らしくなったと言われている時点で男として見られているのですが、言っているのは男時代を知る元彼女w
仕方がありません。
女湯に入ることにこだわったのは、それが女性の行く場所だからです。
それが普通。
女なら女湯で当然。
だからそこに行けなければならない。
女友達に太鼓判をもらったことで、女性としてより普通に生きられる自信が少し増えました。
彼女から「もう女なんだね。でも薬を辞めたらまた男でしょ?」と言われて考えました。
男に戻る?
戻る必要?
そんなの今さら必要あるのかって。
トランスして。
それから男に戻ることはもういらない。
もういいよ。
今、こうして女として生きて行ける自分がいる。
なに不自由なく、全ての生活、すべての活動を女としてできるようになった自分がいる。
彼女の助言が大きかったです。
「もうすっかり女だよね」って言ってくれた。
少し前までは「やめなー。女になんてなったって良いことなんにもないよー」って言っていたあの子が言ってくれたひと言が重たいです。
冬のボーナスを張り込んで、去勢手術を受ける決心をしました。
もう戻らない。
戻る必要も無い。
やっと安心して毎日が過ごせそうです。
来週、カウンセリングの予約をしました。
行って来ます。
年越しまでには、戻らなくて済む体になりたいです。
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