現職OL変態Hiromiの変身試行錯誤β

　自宅からクルマで20分ほど走ったところにある温泉施設に行って来ました。

　午後８時に自宅を出て、温泉へ。
　いつものように「シルエット女性」。
　サンダル、ジーンズ、グレーの長そでTシャツの上から青いチェニック。
　ブラもしてて胸はそれなりに出てました。
　そしてロングウイッグをまとめ髪にしていました。
　それでも、いつもなら顔で「男」を表現して、男湯に直行なんですよ。

　でもその日は、この季節花粉で鼻がグズグズになるのが嫌なので、マスクをして受付に行きました。
　それが失敗だったかな。
　女湯の鍵を渡されました。
　鍵を渡した後、受付の女性が「スタンプカードは持っていますか？」「お食事付きのパックはいかがですか？」と幾つかの質問を私にして来ます。

　もちろんそれはセックスチェックをしているのですね。
　私に声を出させたり、スタンプカードを渡して手を見たり。
　そうして男っぽさや女かどうかを確認していたのだと思います。

　花粉症気味で気分が優れなかった私は「あ、男ですので男湯で」っていうのが面倒に感じちゃってました。
　男湯を希望すると女の格好で男湯を希望するオカマあるいはニューハーフという風に受け取られるのですが、それを言ったらそれで「あら、男だったの？ごめんなさいねー云々」という掛け合いがだいたいあるんですよね。
　それが面倒だったので、久しぶりに女湯を使わせてもらうことでいいやって(苦笑)

　セックスチェックは「はい」とか「いいです」程度の会話なので、声バレしないです。
　ちゃんと女声風な音で返事できますから。

　受付の女性が女湯の鍵をくれたのですが、それでも女湯に入って事件にでもなったら私の人生真っ暗闇です。
　「あんた、男じゃないの？」と直接言われたり、気が付いた人が係の人に通報したりするらしいんですけど。
　通報なんかされた日には、もう終わりですよね。下手すれば新聞に載りますし。

　とはいえ、もう慣れたものでもあります。
　女湯にに入ること自体は、もう随分前から回数を重ねて来ています。

　顔をじっと見られたら、男だということのバレバレ率が凄く上がる私です。
　でも女ホルを長年続けて来ているので、ポチャリしていて、おっぱいも小さいですけど女性化乳房の男性のそれよりは遥かに女性らしいおっぱいが付いています。ヒップは骨盤のサイズが女性とは違いますが、女湯で見る限り最近は女性の中にも骨盤の小さな人が増えていて女ホルで肉がついていることで普通程度に見えそうです。そして自慢のハーフタックですから股間はどうみても女性。肩幅は広いですが、浴室で肩幅のことを見ている人はいないようです。
　浴場に入っても、おっぱいを隠さず、多くの女性同様に下も隠さず。タオルで顔の汗を拭くようなしぐさをして顔の印象を下げていればいればバレることはありません、っていうか今まではw。

　ウエストもコルセットで若干細めているのですが、女性のそれとはやはり肋骨の大きさが違います。
　だからなるべく体を捻ってウエストを形成したり、お尻を後ろに突き出してヒップを強調したりします。
　
　もともと女性の体を見に入っているわけではなく、自分の体の見た目のせいで女湯に入っているので、まあ考えようですが男湯に入っているよりはずっと自然なのかも知れませんね。
　女性の体をジロジロ見たり、興奮したり、男が乱入した時にするようなことはしないので問題にならないです。
　そもそも女性って他人の体とか殆ど見ないですし。

　もちろん、SRSも性別変更もしていないわけですから違法です。
　違法ですが、男湯で男達をもてあそんでいるのよりはずっとマシなのかも知れないですね。

　悪い悪戯で、女性のシルエットで男湯に入るのが楽しみでもある私ですけど、正直最近は体もかなり女性化が進んでしまって、男湯で男達にジロジロ見られるのが疲れるときもあるのです。
　今回はそんな日でした。
　自分の体調が悪く、男湯でアレコレするのは「また今度にしよう」って。

　女湯に入って、ロッカーに行きました。
　そして、こんな時に必ずするのがウオータープルーフのファンデーションで顔を作り直すこと。
　ドレッサーエリアに行って、ファンデを塗り直します。
　アイメイクとか、眉とか、口紅はもちろん塗りません。
　化粧したままでお風呂に入ることは、純女性でも別に珍しいことではないのですが、入浴後すぐにメイク落としするのが普通ですから。

　だから、ファンデだけ塗り直して、それでお風呂に行きます。
　ガン見されなければバレない程度の顔とはいえ、ファンデが取れると一気に男顔が現れます。
　さすがに男顔のひとが女湯にいるとマズいですよね(笑)
　だから入浴中にファンデが落ちないようにちゃんとケアしてから浴場にいくのは当たり前と言えば当たり前です。
（でも最初の頃は良くわかっていなくて、失敗したこともあったんですよ）

　入ってすぐのところの立ちシャワーで体を流して、それから洗い場へ。
　洗い場は40人分ほどあって、そこに８人ほどがいました。

　変に気を使うのも疲れるので、ちょっと隣の人と距離のある場所を確保して、体を洗います。
　まず洗髪。
　髪を洗ってから上げてゴム止め。
　それから体を洗います。
　髪が上がっていないと、体を洗う時にジャマなので私はこの順序。
　普通に体を洗って、キレイにして、それから湯船に入ります。

　そこの施設は湯船が７ヶ所くらいあって、温泉もあり気に入っている施設です。

　湯船でくつろいでいる時に事件が起りました。
　自慢のハーフタックが剥がれて来ている感触があるのです。
　これは事件です。マズいです。

　女性ならご存知でしょうが、女湯での女性は下腹部を隠しません。
　隠すとしたら胸が多いのですが、それも体を洗った頃からは隠さない人が殆どです。
　体を洗って、髪を上げているのをタオルで巻いて、そのままスッポンポンで歩き回るのが普通です。

　私もそうしていました。
　だから大事件 orz

　もしも湯船から上がってタックが剥がれていたら、男が顔を出してしまい、他人の様子にほとんど興味を示さない人が多い女湯でもさすがにバレますよね。
　というか、バレたことがないので分らないのですが、男が顔を出したらさすがにマズいだろうことは想像に充分です。

　もう気が気じゃなくて。
　お風呂に入っている気がしない。
　最悪です。

　洗い場、浴場、湯船の人の流れを確認して、チャンスを待って、逃げるように浴室を出ました。
　そして持参のテーピング用品をロッカーに取りに行って、大きなタオルで体を巻いて、ゆっくり局部を乾かして、再度しっかりハーフタックして、事無きを得ましたが、こんなにドキドキしたのは初めてです。
　ドキドキするのが大好きな私ですけど、こういうドキドキはもう二度と嫌ですね(笑)

　今度から、もっとしっかりしなきゃ。
　それにしても、なんで剥がれて来たのかなあ。